フランスのサスティナブルな制度〜政府が服の修理代を支給
2023年10月、フランスはサスティナブルファッションに革命を起こすべく、大胆な一歩を踏み出しました。
フランス政府は、消費者が服や靴を捨てる代わりに修理することを奨励する手当を支給する制度を発表しました。
これはサスティナブルな生活を推し進めるだけでなく、繊維廃棄物の増加という差し迫った問題にも取り組むものです。
靴や洋服の修理費用を政府が支給
フランスでは年間70万トンの衣類が廃棄されており、その3分の2が埋立処分されています。
この制度を使うと6〜25€(約1,000円〜4,000円)の修理費用が支給されます。
例えば、靴のかかと修理は7ユーロ(約1,000円)、それ以上の修理は25ユーロ(約4,000円)まで請求できるのです。
政府の資金援助とファッヨン業界の参加
フランス政府はこの制度のために5年間で1億5400万€を割り当てました。
フランス政府は、業界のサスティナブルな活動を推進するエコ団体Refashionが運営するこの制度への参加を縫製工場や靴メーカーに勧めています。
雇用と環境への影響
この取り組みにより、修理関連の新たな雇用が生まれ、職人やリペアサービスを提供するブランドに支援が集まることが期待されます。
これは、世界で最も汚染された産業のひとつであるファッション業界において、フランスが巻起こす大きな改革の一部であることは間違いありません。
新しいラベルの規則
2024年1月1日以降、メーカーは、水や化学物質の使用、マイクロプラスチックの排出、リサイクル繊維の使用など、各商品の環境への影響を開示することが義務付けられています。
こうしたラベルを目にすることで、消費者のサスティナブルへの意識がさらに高まることが期待されます。
フランスの革新的なこの修理代の支給制度は、ファストファッションの常識を覆し、環境保全に向けて大きく歩みを進めるものです。
これは、環境保護とファッション業界の成長を両立させる必要性を訴えるものでもあります。
この取り組みは、過去の世代が自然に行っていたサスティナブルな考え方を反映したものであり、より責任ある未来のために今を生きる私たちが良い気づきを得る教訓でもあります。
この取り組みは、日本でも魅力的なリペアショップや「お下がり」文化の復活をもたらし、衣服がより尊重され長い期間着用されていた時代を思い出すきっかけになるのではないでしょうか。
それは、次世代により良い未来を築くために、過去の知恵を受け入れ継承していくことを呼びかけるものです。
【出典】
https://madamefigaro.jp/society-business/231105-France-Refashion.html
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/07/992710ecf304710f.html
https://eleminist.com/article/2828
https://www.bbc.com/news/world-europe-66174349
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