サスティナブル・セービングが一目でわかる“ビジュアルカウンター”を開始!
遂に“ビジュアルカウンター”が完成しました!
私たちのウェブサイトを以前からチェックしてくれていた方は、ビジュアルカウンターが「coming soon」になっていたことが気になっていたかもしれませんね。
Ethical Connectionsで購入していただいた商品によってどのくらいサスティナブル・セービングできたかを算出したデータを公開しました。(これからも定期的に更新します!)
Visual Counterはコチラ
ところで、サスティナブル・セービングって何なのでしょう。
どこから来て、どうやって算出したのでしょう?
そして、なぜ気にする必要があるのでしょうか?
たくさんの疑問にこれからお答えしていきますね!
もし、あなたがここ数年サスティナブルファッションの検索をしているのなら、いくつかのブランドが“ビジュアルカウンター”でサスティナブル・セービングを表示しているのを見たことがあるかもしれません。
それはどんなデータかというと、環境負荷をどのくらい抑えることができたのかを数値化したものです。
データを算出するのにたくさん時間を費やしているブランドもありますし、第三機関に委託しているブランドもあります。
CO2削減の値を出す場合は、まず自社ブランドのCO2排出量を計算し、それを業界の平均と比較してどのくらい排出量を抑えられたか算出します。
他にも、水の節約、農薬を使わずに有機栽培した土壌の面積、エネルギーの節約、リサイクル商品に使用された再生原材料の量なども同じ方法で計算されます。
これらの削減量は、CO2のKg、水のℓ、農薬のgなど数値でデータを示すことができますが、消費者に伝わりやすい具体的な値に変換することもできます。
例えば…
↓
「4km分の自動車排出ガスを節約しました!」
↓
「4,000日分の飲料水を節約」or「お風呂40杯分の水を節約」
水を何ℓ節約したと言われてもあまりピンとこないですが、身近なものに例えられると“こんなに節約できた!”と実感することができます。
なので、ブランドは時間とお金を費やしてこのようなデータを公表するのです。
ブランドは信頼性を証明できるし、データが示す通りに環境負荷を減らせたことを誇りに思うことでしょう。
ですが、これらの数値はあくまでも目安に過ぎないということを覚えておく必要があります。
たくさんの事柄が関係する複雑な計算なので、サスティナブル・セービング値を100%確実に知ることは不可能でしょう。
とはいえ、節約できた値の目安があることで、自分が環境に良い影響を及ぼしたことに自信を持てるし、その影響をおおよそでも実感できると嬉しいですよね!
もう一つ重要なことは、サスティナブル・セービングの値は通常のファッションとエシカルファッションを比較した差である点です。
つまり、一般的なファッションアイテムを購入した時と比べて、エシカルファッションを購入するとどれくらい環境負荷を減らせたのかがわかるということです。
エシカルファッションにも環境負荷はありますが、それはファストファッションの環境負荷の数%に過ぎないのです。
皆さんがEthical Connectionsでお買い物をすることによる良い影響を実感していただけるように、これからもサスティナブル・セービングの値を公表していきます。
実は、私たちのように多くのブランドを集めたセレクトショップでは、このような取り組みが行われたことはありません。
なぜなら、25のブランドの300を超えるアイテムのそれぞれ異なる製造条件から計算をするのは、不可能なほどに難しいのです!!
私たちは二酸化炭素の削減量、水の節約量、そして殺虫剤を使用しない農地の面積(または有機農地の使用量)の3つの値を公表することにしました。
この3つの項目の値を出すために、どのようにセーブできているのか全てのブランドのデータを集める必要があります。それから、靴下やセーター、リュックなどのアイテムによって値がどれだけ違うのかも把握しなければいけません。
当然、比較するために業界平均を把握する必要もあります。
サスティナブル・セービングの値を導き出すために私は数字の魔術師となる必要があります…!
長い数学の旅ではありましたが…
遂に皆様にEthical Connectionsでお買い物をして頂いた結果、どれだけの資源節約に貢献できたかを実感していただけるようになりました!
このブログの公開時点(2022年8月)で、2,300kg以上の二酸化炭素、24万ℓの水、590m2の無農薬農地をセーブできた胸を張って言うことができます。
「2,300kgの二酸化炭素排出を節約」
↓
「8,800km分の自動車排出ガスを節約」
なんとこれは、海や山がないと仮定すると東京からイスタンブールまで運転するのと同じことなのです!
「24万ℓの水を節約」
↓
「12万日以上の飲料水を節約」
それって、満員の国立競技場の観客全員分の1日の飲料水にしてもまだ余るくらいの量なのです。
あなたはこのセーブが些細なものだと思いますか?
それとも大きな成果だと思いますか?
私たちにとっては、今後ファッション業界に良い影響をもたらす初めの大切な1歩だと考えています。
これだけの資源の節約をできるブランドを取り扱えることをとても嬉しく思っています。
でも私たちは橋渡しをしただけに過ぎません。
これは消費者である皆様が達成したものなのです。やったね!
サスティナブル・セービングの数値が皆様のモチベーションアップに繋がるのなら最高に嬉しいです。
P.S.
二酸化炭素排出量についてちょっとだけ補足です
製品を日本まで輸送する時に発生する二酸化炭素排出量を計算し、その分をセーブ量から相殺しました。
これはセーブ値に影響があると思いますか?
もちろんあります!!
私たちのアイテムの90%は日本に輸送して販売してもカーボンセーブが可能です。
もし1度に1点だけ輸送するなど数が極端に少ないことがあれば、サスティナブルな製造過程によって削減できた二酸化炭素排出量が海外輸送により完全に相殺されてしまう場合があるかもしれません。
ですが、十分な量を輸送すれば海外輸送によって発生する二酸化炭素量は全体の2%以下に抑えることが可能です。
さらに、二酸化炭素排出量削減はもちろんのこと、水の節約や土壌の保護、フェアトレードやビーガンプロダクツなど、そのブランドのエシカルな姿勢も維持されますよね。
結局は、エシカルファッションの大勝利ってことです!