Ethical Fashion – Do it for the Animals!
Ethical Connectionsでは、エシカルなファッションを定義する5つのカテゴリーをつくりました。前回のブログでは「For the People」を目指すブランドについて説明しましたが、今回はファッションにおける動物との関わり方 - 「For the Animals」について紹介していきます。
人と動物との在り方については、様々な考え方があります。例えば、ヴィーガニズム。「人間ができる限り動物を搾取することなく生きるべきであるという主義」のことです。つまり、衣食住において動物性のものを限りなく使わずに生活するということですね。また、アニマルウェルフェアという考え方もあります。こちらは、「感受性を持つ生き物としての家畜に心を寄り添わせ、誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできる限り少なく、行動要求が満たされた、健康的な生活ができる飼育方法をめざす畜産のあり方」のこと。
これらの考え方は、「食」に密接なこととして取り上げられることが多いですね。実は、ファッション業界にも大きく関わる考え方なのです。
ファッション業界で動物性の素材を使っている商品はたくさんあります。それも、一見気づかないところで使われていることもあり、ファッションが動物に与える影響はとても大きいのです。近年、多くのシューズブランドが動物性の素材を使わずに魅力的なシューズを作るというミッションを掲げ、自然由来の素材、合成された素材(合成皮革など)、リサイクルされた素材を使った生産に取り組んでいます。もちろん、これはシューズに限ったことではありません。
アパレルブランドが動物のためにできることのひとつとして、生産プロセスにおいて動物性の素材を使わないこと、動物を使って品質をテストをしないことを選択するということがあります。では、動物性の素材をつかった商品を身に着けること、それ自体が「アンエシカル」、つまりエシカルではないことなのか?これはなかなか難しい議論ではあるものの必ずしもそうとは限らない、というのが私たちの考えです。
ほぼ全ての商品にレザーを使っている場合でも「エシカルブランド」として認識され、評価を受けているブランドはたくさんあります。それはなぜでしょうか?
実は、ファッション業界で使用されている皮革のほとんどは、食肉を生産する際にうまれる副産物を使っています。皮革を使用する目的で動物を飼育するというケースはほとんどありません。
この10年ほどで、ヴィーガニズムをはじめ消費者の意識が変わりつつあり、皮革を使っていない商品を選択するようになったことから、皮革の需要は下がってきています。しかし、その一方で食肉自体の需要は増えています。使用されない皮革はなんと、燃やすか埋立処分になってしまうのです。皮革を使った商品を選ばないとしても、それが直接的には動物を救うことにはならない場合もあるんですね。いただいた命を余すところなく糧として利用し、生活の中で循環させていくこともまた大切なことだと考えています。
では、皮革やその他の動物由来の素材を使った商品を買うことはエシカルな選択であり、特に何も考えずに買ってもいいのか?
・・・それはそれで違うんですね。やはり、慎重にリサーチをしたうえで購入することが絶対不可欠。例えば、いくつかのラグジュアリーブランドはいまだにカーフレザーやラムレザーを使っています。そういった商品を購入するとなると、その商品を作るためだけに飼育された子牛や子羊が苦痛に苦しむことに直接関係してしまうのです。
Ethical Connectionsが取り扱うすべてのブランドは、動物に対しての想いをもって生産に取り組んでいます。革製品に代わる素材を使っていたり、食用としていただいた命を、余すところなく使うことで決して無駄にしないという姿勢で取り組むなど、方法は様々です。
ヴィーガンの方は、Nae Vegan Shoesをぜひチェックしてみてください。ポルトガル発のヴィーガンシューズブランドで、Ethical Connectionsがスタート当初からとりあつかっているブランドの1つでもあります。
ドイツのファッションブランドBleedは、全ての生産プロセスにおいて動物を守るという厳しいポリシーのもと生産をおこなっています。
ニュージーランド発のDuffle & Coは本来なら廃棄される副産物としてのレザーをインドネシアで買い付けて、高品質の商品をつくりだしています。
次のブログでは、環境に関するカテゴリー「For the Oceans」「For the Land」「For the Air」をご紹介します。
お楽しみに。
【出典】
https://ecocult.com/is-leather-truly-a-byproduct-of-the-meat-industry/
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2019FY/000373.pdf
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