ダークグリーン・コンシューマーとライトグリーン・コンシューマー
近年の環境意識の高まりによって「グリーン」という言葉は、エネルギー生産、建設、輸送、そしてもちろんファッションなど、さまざまな分野で聞かれるようになりました。
しかし、その適用範囲の広さゆえに、この言葉は乱用されるようになり、残念ながら中身が伴わないものも多く見られます。
グリーン・コンシューマーという言葉を耳にしたことはありますか?
買い物をする時に環境への影響を意識する消費者のことです。「グリーン」は消費活動において特別な響きを持っているのです。
しかし、すべてのグリーン・コンシューマーが同じなわけではありません。
「ダークグリーン」と「ライトグリーン」に分けて、各カテゴリーの消費者がどれだけ環境に配慮した消費行動をしているかを示すことができます。
あなたはダークグリーン・コンシューマーでしょうか?
それとも、ライトグリーン・コンシューマーでしょうか??
ダークグリーン・コンシューマー
ダークグリーン・コンシューマーは、エコを意識した厳しいレンズを通して自分の世界をとらえ、環境フットプリントを最小限に抑えるために真剣に取り組んでいる消費者のことです。
何をどこで買うか、どのように旅行するか、そしてどこに住むかに至るまで、決断を下す時は常に環境に配慮します。
また、一般的にダークグリーン・コンシューマーは、食料を自分で育てたり、エネルギー効率の良い家に住んだり、再生可能エネルギーを利用したり、グリーンなポリシーを提唱するなどの活動をします。
ライトグリーン・コンシューマー
ライトグリーン・コンシューマーは環境フットプリントを意識しますが、利便性と予算の制約の範囲内に限ってそれを削減する努力をする消費者のことです。
エコではない製品と比べて、コスト・品質・利便性がほぼ同じである場合に環境にやさしい製品を購入する傾向があります。
また、リサイクルや生ゴミの堆肥化、使わない電気を消すなどの行動をすることもあるでしょう。
これらの習慣は素晴らしいことではありますが、環境への配慮よりも個人的な都合が優先されることが多いでしょう。
ダークグリーンとライトグリーンの大きな違いは?
1 コミットメントの強さ
ダークグリーン・コンシューマーは、サスティナビリティに強くコミットしており、環境に優しい生活をするためにライフスタイルを大きく変えることも多くある。
一方で、ライトグリーン・コンシューマーはライフスタイルを変えずに環境に良いものを取り込む傾向がある。
2 地球のためにどれだけ出費できるか
ダークグリーン・コンシューマーは、環境に配慮された商品であれば価格が高くても出費を惜しまないことが多い。
ライトグリーン・コンシューマーもグリーンな商品を購入するが、価格や利便性も重要視する。
3 消費行動
ダークグリーン・コンシューマーはミニマリズムを好み、むやみに物を買わない傾向がある。
ライトグリーン・コンシューマーは、非グリーン製品ではなくグリーンな製品を買うように努めるが、買う量は減らさない場合が多い。
4 社会的活動
ダークグリーン・コンシューマーは一般的に、環境保護活動や環境政策を積極的に支持している。
ライトグリーン・コンシューマーは、社会的活動にはそれほど深く関与していないものの、買う物を意識的に選択することによって環境意識の向上に貢献している。
日本のグリーン・コンシューマー
近年、日本でも環境意識を持つ人が増えてきました。
それでもサスティナビリティのほとんどの面で欧米諸国に遅れをとっています。
日本ではサスティナブルであることよりも利便性と費用対効果を優先する傾向があり、ダークグリーン・コンシューマーはまだまだ少ないのが現状です。
まるごとサスティナブルなライフスタイルを実践するよりも、快適で手頃な価格である場合にのみ、地球に優しい選択をするライトグリーン・コンシューマーが増えてきています。
ダークグリーン・コンシューマーとライトグリーン・コンシューマーの微妙な違いを理解することは、企業や政策立案者がより効果的に市場に対応するために必要なことです。より環境に優しい習慣をつけるためにも大切なことでしょう。
とはいえ、あなたがダークグリーンやライトグリーンもしくはその中間等どのカテゴリーに分類されるとしても、環境に優しいライフスタイルを目指してアクションを起こすことが地球に良い影響を与えることは間違いありません。
より良いサスティナブルな未来のために、さらにもう一歩み足を踏み出してみましょう!
【出典】
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