今重要視される「スローファッション」とは?
スローファッションはファストファッションの真反対の言葉です。
ファストファッションがスピード感、量産、新しさを追求するのに対し、スローファッションは品質、丁寧さ、長く着られることを大切にします。
それは、長く着られるよう作られ、責任を持って生産され、数週間ではなく何年も着用できる服を選んで購入することを意味します。
簡単に言えば、スローファッションとは「より少なく買う」だけでなく「より良く買う」ことです。
それは、私たちの服がどのように作られているか、誰が作っているか、そして私たちが着るのをやめた後に何が起こるのかも含まれます。

スローファッションの起源
スローファッションの概念は、ファストファッションの急速な台頭への反動として生まれました。
1990年代後半から2000年代にかけて、衣類はより安価になり、まるで使い捨てのように扱われるようになりました。
ブランドはトレンドに素早く反応して一年の間により多くのコレクションを生産するようになり、スピードを優先するあまり服の耐久性は後回しになってしまいました。
その結果、衣服は長く大切に着るものから数回着たら手放すものへと変化し、そのまま廃棄されるようになってしまいました。
こんな時流に意義を唱えるように生まれたのが、スローファッションの考え方です。
スローファッションは衣服を使い捨てする考え方に反対し、代わりに耐久性、エシカルな生産、そしてより意識的な消費を促すものです。
ファストファッションが業界を変えた
ファストファッションは衣服の製造方法だけを変えたのではありません。
業界全体の運営方法を変えたのです。
ファストファッション以前、ほとんどのブランドは季節ごとのサイクルで動いていました。
ですが、今では多くのブランドがほぼ一年中生産し続ける方式を採用し、トレンドやSNS、データにほぼリアルタイムで反応しています。
この変化により過剰生産が当たり前になってしまいした。
ブランドは売り切れを目指すのではなく、絶え間ない入れ替えを追求するようになったのです。
その結果、過去20年間で世界の衣料生産量は劇的に増えた一方で、衣服が着用される平均回数は減少しました。
衣服はかつてないほど安価で豊富になり、使い捨てされてしまうものになってしまいました。
2026年の今も、ファストファッションが成長を続けるのには理由があります。
物価が上がる中、ファストファッションは安い価格を維持しています。
オンラインでワンクリックで簡単に買えるので、買い物の回数も頻繁になります。
しかも、SNSがトレンドサイクルを加速させ、常に新しいものが欲しい気持ちを刺激します。
問題の認識は高まっていますが、システムそのものは根本的に変わっていません。
スピード、量、短期的な消費が依然としてビジネスモデルの中心である状態が続いているのです。
批判が高まる中でもファストファッションが支配的な地位を維持しているのはこのためです。

スローファッションは何が違う?
スローファッションはこれまでのファッションとは全く違う考え方を大切にしています。
丁寧に作られた衣服、透明性のあるサプライチェーン、公正な労働条件、そして慎重に選ばれた素材を優先します。
短命なトレンドを追う代わりに、時代を超えたデザインで長い間着用できることを奨励します。
大切なのは、スローファッションはおしゃれを否定するものではないことです。
むしろ、多くの点でファッションが本来持つべき職人技、アイデンティティ、そして思いやりの表現を体現しているのです。
衣服を使い捨ての品として扱うのではなく、デザインや生産から購入、そして長く着続けられるケアまで一つ一つをしっかり考えることで、私たちが身にまとうものへの意味や価値を思い出させてくれます。
ラグジュアリーファッションはスローファッション?
ラグジュアリーやハイファッションはスローファッションであると思われがちです。
高価なラグジュアリーファッションは少量生産され、長く愛用されることが多いです。
たったの数回着て捨てるために高級品を購入する人は滅多にいないですよね。
しかし、ラグジュアリーファッションが必ずしもスローファッションとは限らないのです。
多くのラグジュアリーブランドやハイファッションブランドも、実は短期間での生産サイクルを繰り返し、年に何度もコレクションを発表し、トレンドに素早くに対応しています。
つまり、過剰生産、不透明なサプライチェーン、環境負荷は、低価格ファッションに限った問題ではないのです。
価格が高いからといって、必ずしもエシカルな労働環境、サスティナブルな素材、責任ある生産慣行を保証されているわけではありません。
真の違いは価格ではなく意図にあります。
スローファッションは衣服が「どのように」と「なぜ」作られるのかという背景を大切にする考え方です。
無理のなり適切な生産量、長く着用できるデザインや品質、透明性、サプライチェーン全体の責任を重視しています。
ラグジュアリーファッションも職人技や高品質といった共通点はありますが、こうした広い意味での取り組みが伴わなければ、スローファッションの価値観と完全に一致するとは言えません。
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2026年にスローファッションが重要な理由
ファッションは依然として急速に変化し続けているが、その語られ方は変わってきました。
消費者は衣服生産が環境に与える影響や社会的影響にこれまで以上に敏感になっています。
サステナビリティ、エシカル、廃棄物に関する疑問はもはや一部の人だけの関心事ではありません。
こうした状況下で、スローファッションはこれまで以上に存在感が増しています。
スローファッションは完璧な解決策を主張するものではありません。
ファッションのあり方に違和感を抱く人々にとって現実的に実践しやすい選択肢といえるでしょう。
少しのアイテムを厳選して購入し、量より質を選び、すでに持っているものを修理して長く着用し、誠実な姿勢で運営するブランドを支援すること。
このような小さな行動の積み重ねを促すものなのです。
スローファッションと日本の文化的背景
職人技、長持ち、手入れといった価値観が古くから根付いている日本では、スローファッションと相性が良いと言われています。
修理や手入れ、物へ敬意を払うといった習慣はすでに私たちの生活の中に根付いています。
そう考えると、スローファッションは新しいムーブメントというより、大量生産・使い捨てが当たり前になる以前の、衣服との丁寧な関係性を思い出させるものに感じられます。
スローファッションは、ファッションがより速く、より安価に、よりグローバル化する中で徐々に浸食されてきた価値観を取り戻すための道を提供しているのです。

より良い未来へ向けた、丁寧な一歩
スローファッションの本質は、衣服の使い捨て化が進む現状への抵抗のようなものです。
それは、職人技や耐久性、手入れを今も大切にし、スピードと量産のみを追求するファッションシステムとは距離を置く人々に訴えかけます。
スローファッションは制限や完璧さを求めるものではありません。
大切なのは意図を持つことです。
そして何より、スローファッションは単なる流行ではありません。
なぜなら、それは選択の余地がないからです。
現在のファッションシステムは環境的にも社会的にも持続不可能です。
意味ある変化がなければ、その被害は将来の世代が今日のようにファッションを楽しむことさえできなくなる危険な段階に達する恐れがあります。
スローファッションは、行き過ぎたシステムに対する必然的な対応として存在しているのです。
衣服の買い方や向き合い方を少しゆっくりすることで、私たちは廃棄物を減らし、より良い生産慣行を支援することができます。
そして、私たちが身に着けるものとの関係を、もう一度豊かで意味のあるものへと取り戻すきっかけになるでしょう。
エシカルコネクションズのアプローチ
私たちエシカルコネクションズにおいて、スローファッションは後から取り入れた考え方ではありません。
それは私たちがブランドを選ぶ方法や衣服に対する考え方そのものに根付いています。
私たちの取り扱いブランドは、自然にスローファッションの原則に沿ったものばかりです。
多くのブランドはシーズンごと、あるいは年に一度のペースでコレクションを発表し、必要な量だけ生産し、商品が完売してから新たな生産を行います。
価格設定も、短期的なセールやプロモーションではなく本来の生産コストを反映して設定されています。
派手なフラッシュセールよりも、長く愛される価値を重視しています。
そして、何よりも重要なのは、これらのブランドが時代を超えたデザインと高品質な仕立てに焦点を当てていることです。
これらの衣服は、たったのワンシーズンで使い捨てされるのではなく、着られ、修理され、大切にされるために作られています。
私たちにとってスローファッションとは、ファッション性を否定することではありません。
創造性、クラフトマンシップ、個人の表現が、害を与えることなくこれからも続けていけるよう、保護することなのです。
【出典】
https://goodonyou.eco/what-is-slow-fashion/
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